組織のミカタ

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ローレンス佐藤のオフィシャルブログ

組織開発の前に組織ウェルネス

私が行っている課長支援は、「課」をより健やかに、より前向きに、という思いで行っています。

 

組織の支援というと、いわゆる「組織開発」というのが一般的ですが、組織開発というと、どうも言葉が硬いのと、外から力を加えたり、掘り起こしたりするようなニュアンスがあって、少ししっくり来ていませんでした。

 

それに、多くの組織は「開発」よりもずっと前段の問題で滞っていることが多いとも感じています。開発する準備がそもそも整っていない。そんな感じです。

 

そこで、私が提唱したいのは、「組織ウェルネス」というコンセプトです。

 

まず、組織を健やかで、張り合いのある状態に持っていく。健全で前向きな議論を安心して行える土壌を作っていく、という考え方です。

 

ウェルネスという言葉は最近よく耳にします。「ウェルネス経営」という言葉もよく聞くようになりました。社員の健康を企業の重要な資産と位置づけて、その増進に取り組んでいる企業経営のことを指しています。

 

ところで、ウェルネスとヘルスはどう違うのか?と気になった方もいらっしゃると思います。wikipediaを引用するとこのように記載されています。

 

ウェルネスとは、「元気」や「爽快」を意味する英語「well」から成り、「病気」を意味する「illness」と対照的な言葉である。それでは病気ではない状態をウェルネスかといえば、ヘルス(健康)と表現してきたのが一般的である。ウェルネスとは、病気ではない状態であるヘルス(健康)を「基盤」として、その基盤をもとに豊かな人生、輝く人生を実現することが「ゴール」である。何かに没頭している、熱中している、生き甲斐を見つけているなど、目指す過程も活き活きと輝いていればウェルネスであることが新しいウェルネス観として提唱されている。」

 

私は、このウェルネスの定義を組織に置き換えてみました。それが以下です。

 

「メンバーひとりひとりが健全に機能し、かつ自由に意見を発することができる環境を基盤とし、組織が目指す目的・目標に向けて進むことに全員が熱中し、その過程にも充実感とやりがいを持って仕事ができている」

 

この状態が、組織のウェルネスが達成されている状態だと私は考えています。

 

 

「うちの組織は病んでいる」(illness)


                      ↓


「うちの組織はとりあえず機能している」

(not illness, but not healthy)


                      ↓


「うちの組織はコミュニケーションがよく、意見もいいやすい」(healthy)


                      ↓


「うちの組織には目的意識があり、各自がやりがいを持って仕事に取り組み、またそれを互いに後押しする雰囲気がある」(wellness)

 

 

本来なら、ここまでの土壌があってこそ、より良い結果を生み出す為の真剣な議論が健全に行われるのではないかと思います。

 

結果が先か、風土が先か、という議論は常にあると思いますし、私の考えはちょっと理想論に過ぎる面もあるかと思います。それにしても、「今、日本の会社には病んでる組織が多すぎる!」。それが私の一番の問題意識なので、「組織ウェルネス」そして、「課」を健やかで自信に満ちた組織にする為の「課長支援」を、今後も行っていきたいと思います。

 

では、また。

 

 

 

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ライフ・ブレークスルー・ジャパン株式会社

代表取締役 ローレンス佐藤

http://www.life-btj.com

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