それでも人を変えようとしてませんか?
「他人を変えることはできない」
これはもう、何度もどころか、何百回となく耳にしたことがある言葉だと思います。俗に「他責」と言われるスタンスを戒める際によく使われる言葉でもあります。
「あの人のせいでうまくいかない」
「あの人さえいなければ」
「あの人は何でこうしてくれないんだろう」
「他責」スタンスの人の典型例かと思います。こうなってはいけないと、皆さんも日々意識されているのではないでしょうか。
人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ。他責から自責へ。何度も聞きました。むしろ私も人にそうアドバイスしています。分かっています。頭では!
でも、気づくとやっぱりそうなってたりしませんか?笑
いつのまにかそういうマインドになってしまって、相手を責める感情が自分の頭の中を渦巻いてしまう。言葉や態度に出すかどうかは別として。
それは、取りも直さず、人が自分自身にフォーカスし続け、常に「自責」でいることがどれだけ難しいことか、ということだと思います。
社会は人間関係で成り立っていますので、常に周りには人がいて、常に影響し合っています。人からの影響を遮断することは、無人島で暮らすとかしない限り、はっきり言って不可能です。それが企業組織ともなれば、さらにその影響は大きくなります。そこには、目的があり、役割があり、責任があり、役職や上下関係があり、規則や決まった手続きもあります。つまり、自分の思い通りにならないことがたくさんあるわけです。
しかし、自分の思い通りにならないことに直面する度に、それを言ってくる人に腹を立てたり、返り討ちにしようとしたり、恨みを蓄積したりしてしまうとどうなりますか?
やるせない怒りを自分の中に溜め込んでしまうことになります。そして、その感情はふとしたきっかけでどこかに放出されてしまいます。多くの場合、部下や後輩など、自分より弱い立場の人か、親友や家族など、気のおけない親しい間柄の人へ。まだ吐き出せる人は幸せかもしれません。吐き出す先がない人は、ストレスやイライラが溜まり、ギザギザした性格の人になってしまいます、、、。
こういったストレスにどう対処するかは一旦別の問題として、ここでは、人が「自分事」にフォーカスすることって、思っている以上に難しいことですよね?っていうことを思い出して頂くことが目的でした。
では、なぜそんなに難しいのか。それは、「自分を客観視することの難しさ」がひとつの原因ではないかと私は考えます。自分のことを全て自分事として(自責)、冷静に見つめ、理解し、納得する。それって、決して簡単なことではありません。
「自分を客観視する」、言うのは簡単ですが、自分の思考や行動、さらにはその背景にある理由、それを冷静に客観的に理解し、納得し、受け入れ、あるいは受け流せている人というのは、実はそう多くないのではないかと思います。それができている人が大半であれば、日本の企業組織はもっと健全で生産性が高く、こんな閉塞感満載にはなっていないはずです。実際のところは、ただ理性の力でこらえている、抑え込んでいるという人の方が多いのではないでしょうか。皆さんはいかがでしょうか?
しかし、一方で、「自分を客観視する」ということは、今の自分の殻を打ち破り、社会や組織の中でより居心地よく、人と健全な横のつながりを構築していく上では非常に大切な能力だと思います。問題は「どうすればできるの?」ということと「自分だけ見せしめみたいにされるのは嫌!」という点ではないでしょうか。
みんなが同じ場所で、同時に、同じ道具を使って、抜け駆けして事前準備をしてくる人もなく、安心安全に、簡単に扱える道具を使って、効果的、効率的に自分を客観視できる。そんな場があったらどうでしょうか?意識のベクトルを自分に向けている仲間をひとりひとり、横から見つめて、その人にではなく、その人の思いが投影された作品を見つめながら、質問しながら、その人の自己認識(自己客観視)をサポートし、自分もサポートしてもらう。そこには立場の上下や性別の違いも関係ありません。ただ、自分や人の思考と向き合う時間があります。
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