Playfulの意味
今回は、LSPを説明する時にもよく登場する「Playful」ということについて考えてみたいと思います。
まず、そもそも人が夢中になる「Playful」な瞬間とは、どのような時でしょうか?
自分の子どもの頃を思い出すと、鬼ごっこ、ケードロ、キックベースなどしながら遊んでいた時は、時間を忘れて夢中になっていました。あるいは、ガンプラやクルマのプラモデルを作っている時も夢中になって、母親に何度「ご飯よー!!」と呼ばれても気づかずにやってました笑。ピアノを習っていた時や、高校に入ってテニスを始めた時も、辛くて大変な反面、非常に夢中になり専心していました。このような体験、多くの方にもあると思います。
そんな自分の経験も含め、様々な論説などを見ていくと、Playfulというのは、単に楽しい行い、ということではなく、一定の手続き(道具やルール)があり、適度に難しく、そのプロセスの中で自由に創意工夫する余地があったり、スキルの上達や達成感を感じられる状態、ということのようです。
「フロー理論」を提唱されているミハイ・チクセントミハイ博士は、フロー(いわゆる没入状態)に入るのは、本人のスキルとチャレンジの関係性が、難しすぎず、簡単過ぎず、「適度に難しい」状態にある時と言っています。そんな時に、人は没入し、全ての意識が「今ここ」に集中し、時間も我も忘れる状態(あるいは時間と一体化した状態)、すなわち「フロー」に入るのだと。これはまさに、Playful な状態が「フロー」を生み出すということだと思います。
私達がよく「Playful」と表現するLSPもこの条件を備えています。というより、このフローの状態を生み出す為に設計された手法がLSPだと言えます。レゴブロック(専用教材)という定められた「道具」と、問いに対して答えをつくり、語る、という定められた「ルール」があり、創作作業は適度に難しく、創意工夫する自由がある。そして、ワークショップが進む度にチャレンジの難易度は高まり、それに応じて参加者のスキルも高まり、「フローの階段」を登っていく程に没入感が高まっていく。それがLSPのワークショップです。
参加者は没入すればするほど、自分の思考を深め、正解探しや打算、ロジックからは切り離され、自分の思考の海に深く潜っていきます。そのプロセスの中で得られる学びこそが、いつもの思考とは違う内観や洞察を引き出し、人と組織をNext Levelへと進化させる気づきへと繋がります。
LSPワークショップに参加された方に感想を聞くと、一言で「楽しかった!」と表現される事も多いですが、なぜ楽しかったのかを紐解いていくと、裏にはそのような理由があり、Playfulな取り組みを通じて「フロー」に入り、その没入感の中で思考の海にDeep Diveすることで得られた気づきや、人と安全に深く対話できた充実感から来る「楽しさ」ではないですか、と私は問いかけます。
Playfulであること、そこにはとても深い価値と意味があると思っております。
では、また。
#PLAYFUL
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ライフ・ブレークスルー・ジャパン株式会社
ローレンス佐藤
30代・40代マネージャーに必要なのは「社外メンター」。
いよいよ昨日から新年度がスタート。今回初めてマネジメント職につかれる方、あるいは新たな部署のマネージャーに転じられる方も多いと思います。大きなやりがいを感じる一方で、プレッシャーや不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。すでに50代に到達され、人生経験や社会人経験も豊富であれば、環境が変わって新しいポジションや仕事の進め方に適応する必要があったとしても、人間力でカバーしつつ時間を稼ぎながら対応していくことも可能だと思います。一方、人生経験も社会人経験もそれなりにはあれど、それだけで他の不足分をカバーできるほどの人間力とまではいかない30代・40代マネージャー、特に新任マネージャーの方は、大きな不安を抱えていると思います。
「メンバーは自分の言う事を聞いてくれるだろうか?」
「与えられた予算やミッションをクリアしていくことができるだろうか?」
「上司からの期待に応えることはできるだろうか?」
「そもそも自分はメンバーから嫌われていないだろうか?」
おそらく、色々な不安が頭をよぎっていると思います。「Lonely Guyを組織から無くす」という理念を掲げている私としては、このように悩まれているマネージャーが気になります。組織の中で何より孤独なのは、他ならぬマネージャーですから。
では、そんな若手マネージャーに必要なものとは何でしょうか?人を動かすスキルでしょうか?経営戦略に関する知識でしょうか?組織開発の理論でしょうか?もちろん、いずれも大切な要素ではありますが、私が一番必要だと思うのは、「社外メンター」です。これが、20代のマネージャーであれば、「社内メンター」を推奨します。まずは会社内の知見を吸収し、それをもとに組織をマネージする方が、本人にとってもメンバーにとっても理解しやすく、賛同を得やすいからです。ここに外部の知見を持ってきてしまうと、マネージャー自身が咀嚼しきれずに混乱してしまいます。一方、30代・40代になると、マネージャー自身の人間性やスタンスをより求められ、会社の方針とメンバーの仕事の橋渡しをする際に、リーダーとしての方向性や指針、つまり「あなたの舵取り」が求められます。そこには、会社や組織、あるいは自分自身を客観的に見る目も必要になってきます。なので、外部の目を持つ必要性が生じます。
おそらく、新たにマネージャーにアサインされる方には、会社でマネージャー研修が用意されていることが多いと思いますが、まず必ず皆さんが駆け込むところ、それは本屋ではないでしょうか?そしてセミナー。少なくとも私はそうでした笑
ところが、巷に溢れる書籍やセミナーで手に入れられるリーダーシップスキル、マネジメントスキル、あるいは組織理論といったものは、数多くの事例研究によって得られた事実を元に、系統立てて理論化された「概念」です。しかも海外から来るものが多いです。もちろん、それ自体の価値を否定するつもりは全くありませんが、あくまで最大公約数的に正しいと実証されているもの、あるいは著者が正しいと主張するものが世に出ています。しかし、若手マネージャーからしてみたら、それらは参考にはなっても、「自分が抱えるリアルな問題」を解決してくれるものではありません。自分が直面しているリアルな状況についての理解や共感をそこに求めることはできませんし、「私」の具体的行動についてのアドバイスがある訳でもありません。もちろん、たまたま自分とピッタリ同じ境遇について書かれている、ということもあるかと思いますが、それぞれのマネージャーの置かれている状況はそれぞれ違いますので、完璧にハマるということは少ないと思います。むしろ、理論や概念ばかりをインプットし過ぎて、そちらに自組織を当てはめようとしてしまうと、メンバーとのギャップをかえって大きくしてしまう逆効果すらありますので要注意です。
そこで、なぜ私は「社外メンター」の必要性を主張するのか?それは、孤独と戦うマネージャーの心情は以下のようなものだと感じているからです。(申し訳ありません。本来なら1,000人くらいのマネージャーにヒアリング調査をした上で語るべきと承知しておりますが、今回は私の主観と限られた経験の中からの推測です)
- 上司や同僚のアドバイスも貴重だが、利害関係の全くない相手に気兼ねなく相談したい
- 相談する相手は、組織や人間心理についてある程度専門的な知識や経験を持っている人がいい
- かといって、組織コンサルなどに商売として相手されるのには違和感がある
- サポートして欲しいのは組織全体の前に、まず「自分」である。まず私にアドバイスや選択肢を提供して欲しい
- 自分の力で組織を良くしていきたい
- 会社の経費を使っては頼めないし、頼みたくない
- 相談にあたって、相手が持っている特定のメソッドや理論の枠に当てはめられたくない
いかがでしょうか?
実際、私はそう思っていました。
つまり、マネージャーとしては、絶対安全な相手に自分の状況を吐き出し、理解してもらい、その上で、「アドバイス」や「選択肢の存在」など「示唆」を提供してもらいたいだけであって、「こうしなさい」と言われるのはまっぴら御免だし、勝手に組織に働きかけられるのも嫌だと。
なので、「社外メンター」が効果的だと思う訳です。世間一般の理論や対処法がどうだ、ではなく、私自身の課題について聞いてくれ、メンターが持つ専門性のフィルターを通りつつも、心からの言葉として、そっとアドバイスをしてくれる。そんな存在です。コーチングというのも最近認知が広がっていますが、「コーチ」という言葉にすでに上下関係の存在を感じてしまう方も多いと思うので、私は敢えて「メンター」という言葉を使います。
正直、私もひとつの組織開発メソッドを扱っている人間ですが、メソッドにしろ、理論にしろ、まず組織がまともな状態で運営されていなければ、外部コンテンツを導入すること自体難しい訳です。少なくとも、マネージャーが健全に機能していて、メンバーとも良好な関係が構築できているということが外部コンテンツをスポットで導入する最低条件のように感じています。「ダメなメンバーを何とかしたいのでよろしく!」と外部コンテンツをぶん投げで依頼してくるケースはまずうまくいきません。まずリーダーのスタンスから見直していく必要があります。
組織を良くする、生産性を高める。あらゆるマネージャーが等しく抱える課題だと思いますが、その為には、マネージャー自身の不安と孤独が解消されていなくてはなりません。その為に一番最適なのは、「社外メンター」を持つことです。しかも気軽にお手軽に相談できる相手がいいと思います。もし、そんな存在を月額1万円で持てるとしたら、あなたはメリットを感じますか?
組織課題を解決する為の入り口として、「社外メンター」の役割を担うことを考えています。
では、また。
ライフ・ブレークスルー・ジャパン株式会社
ローレンス佐藤
LSPのリアルタイム・ストラテジー
今回は、LSPの戦略論的考察です。
LSPはもともとレゴ社の経営戦略開発ツールとして取り組まれたものなので、一番根本となる部分でもあります。そこには、リアルタイム・ストラテジーというコンセプトがあります。
「この組織において、あなたは何者なのか?」
「この組織のアイデンティティは何なのか?」
「メンバーが心から望む組織のあり方とは何なのか?」
その探求からスタートするのが、LSPにデフォルトで用意されているアプリケーションのひとつ、「組織の為のリアルタイム・ストラテジー(RTS)」です。戦略論的に考えた時、RTSは「学習された戦略」(Learned Strategy)に分類されると創始者のロバート・ラスムセンは解説します。
(ロバート・ラスムセン氏の解説をもとに筆者が作成)
経営戦略論的な分類でいくと、ハメルに代表される「内部資源へのフォーカス」(コア・コンピタンス経営)とミンツバーグに代表される「実践からの創発」を掛け合わせた領域にあるのがRTSです。一方、ポーターに代表される「ポジショニング戦略」(外部環境にフォーカス)やアンゾフに代表される「計画重視」の戦略領域は、RTSとは対照的な概念として「Planned Strategy」(計画された戦略)と分類します。どちらが正しいということではなく、LSPが標榜し、支援できる領域が前者だということです。
これは簡単に言うと、ひたすらPlan,Plan,Plan,Planしてから、Do,Do,DoDoしていくのがPlanned Strategyとするならば、Do,Plan,Do,Plan,Do,Planと実践しながら考えていくのがLearned Strategyという訳です。予測不能な現代においては、後者の方がより状況に即した意思決定をしていける、というのがLSPのスタンスです。
組織メンバーひとりひとりの知見、さらにはまだ言語化されていない潜在的な知識までを引き出し、形として顕在化させ、リアルタイムに動かし、結合し、繋ぎ、想定される様々な事態をプレイしながら「戦略の原則」となるものを創発させていく。それがLSPの「組織の為のリアルタイム・ストラテジー」。自分たちのアイデンティティと実践から生まれる戦略は、まさに「学習された戦略」です。
自分たちが持っているものと想像力からどんな戦略が生み出せるのかを探求し、そのプロセスの中で学習していくRTSは、まだ見ぬ宝を探しに行く冒険の旅です。でも、「必ず宝はある」と信じるからこそ冒険に出る訳ですよね。なので、自分たちの中に必ず宝がある、と心から信じている組織リーダーとでなければ、我々はその旅をガイドすることはできません。そう、インディ・ジョーンズは我々ではなく、参加する皆さんです。
では、また。
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ローレンス佐藤
人間らしく生きる為に
また随分と間が空いてしまいました。約1ヶ月ぶりの投稿です。
私の仕事はLSP(LEGO®︎ SERIOUS PLAY®︎メソッド)というワークショップを提供することに特化しておりますので、四六時中LSPのことばかり考えている訳でして、このブログもそのことばっかり書いております。
で、このLSPに関して、ビジネス的な側面だけを考えるならば、ひとつのコンテンツとして、商材として、売り方を工夫して、手を替え品を替え、営業して、プロモーションして、ひたすら売っていくということをするべきなのだと思うのですが、どうもそうできない自分がいることに気づいた訳です。いや随分前から気づいている訳です笑
何でなんだろうか、ということも含めて、ずっとLSPのことを考えておりまして、、、。
何でなんだろうか、、、。
何でだろう、、、。
考えてないでとっとと営業してこい!って普通の企業ならケツ叩かれてますね笑
今月は、シンガポールと香港を巡りながら、メソッドを作り上げた創始者のトレーニングに参加したり、アジア地域の認定ファシリテーターの集いに参加したりしたので、よりメソッドについて深く向き合い、考える機会がありました。アジアのファシリテーターたちは非常に優秀で、華々しい事例や研究について、アピール上手にプレゼンしておりました。私は、ファシリテーターとしての経歴の長さだけで言えば、アジアでも一番古いメンバーの一人になりますが、まだアウトプットできる明確な「何か」が見えて来ず、考え続けている自分がいます。
それで、自分が一体何を考えているのかということについて考えてみたときにひとつ見えてきたのは、このメソッドと、どういうスタンスで向き合い、どういうスタンスで世の中に提供していきたいのか?ということについて考えているんだな、ということです。
シンプルにひとつのワークショップ、商材として提供していけばいいものを、無駄にややこしく考えている自分がいるなー、とは思うんですが、どうも何事も哲学的に考えたくなってしまう自分がいて、このメソッドの根底に根ざしてる哲学が何で、そのメソッドに自分はどういう哲学でもって向き合い、どういう哲学とともに世に提供していくのか。そのことについて哲学してるという、、、笑
いいから早く売ってこい!
って妻の心の声が聞こえてきそうですが笑
おそらく、これこそ人生をかけて、このメソッドを実践していく中で見出していく答えなんだと思いますし、常に答えは書き換えられていくものだと思いますが、今誰かに「ローレンスは何でLSPやってんの?」ってシンプルな質問を投げかけられた時には、きっとこう答えると思います。
「人間が、人間らしく考え、人間らしく話し、人間らしく理解し合い、人間らしく繋がっていくことこそが、人間らしい働き方や、人間らしい社会の実現へと繋がっていくと信じていて、その為の最上のツールがLSPだと私は思っているから」
およそビジネスの世界とは程遠い答えですね。ビジネスマンからしたら「はぁ?」ってなるやつですよね。もちろん、LSPの開発目的としてもそんなことは全く書かれていませんので、誤解なきよう。あくまで私の捉え方です。
で、さらに「人間らしさって何?」って聞かれると非常に難しいところで、「愛と創造力かな?」ぐらいな言葉しか今は出てきませんが、それを考えていくことこそ、私にとってのLSPの目的になるような気がしています。ただ、今の日本の社会や企業組織が「人間らしさ」から大きくかけ離れているという感覚は明確に持っています。それを打破する為の強力なツール。しかも「北風と太陽」の話でいけば「太陽」のアプローチを取るのがLSPだと思っています。人を安心させ、心の鎧を解き放ち、その人が本来持っている素晴らしい知見や豊かなアイディア、そして感情や感性までを自由に表現し、語り合い、共有する。その先にこそ、人間らしい組織や社会のあり方が見えてきて、さらにその先にこそ、共存共栄や持続可能な発展、企業で言えば、ビジョン経営や100年企業がある。
そんなことを思いながら、私はLSPに取り組んでいるんだと改めて認識している今です。
すべては、人間らしく生きる為に。
では、また。
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ローレンス佐藤
仕事は愛を伝える手段
大分間が空いてしまいました。
深夜に目が冴えてしまい、書き始めました。
私は創業して約2年半ですが、事業を始めると、仕事について当然日々考えている訳ですが、いろいろな壁や困難に直面しながら、最終的には、どう生き抜いていくか、という課題に真正面からぶつかっていくことになります。すると、「生きる」ということについて物凄く考えるようになる訳です。どうやって生きていこうか?どうやったら生きていけるのか?と。
そんな中で、「生きる」のに大切なことってなんだろう?と自分なりに改めて深く考えました。そして、結局この2つだけではないかという結論が出ました。
それは、「生きていていい」という安心と、「生きていける」という自信。この2つです。
少し言い換えれば、「自分という存在への承認」と「自分への信頼」とも言えると思います。
この2つが、人が生きていく上で一番の拠り所なのではないかと今の私は結論づけています。逆にこの2つの拠り所がないと、人が生きていくのは非常に困難になるのではないかと。
では、どうすればこの2つの拠り所、安心と自信を手に入れられるのでしょうか。
それは、人は何を為さなくてもいいんだ、という「許し」を自分にも他人にも与えることだと思います。
何かを為さねば、何者かにならなくては、自分は存在を承認されない、生きていくことはできない。そう考えてしまった時に、2つの拠り所は脆くも崩れ去ってしまいます。何か条件つきで捉えてしまった途端、「生きていていい」「生きていける」という安心と自信も条件つきになってしまうのです。
しかし、今の世の中では、「何かを為さねば」、「何者かにならなくては」という思考が支配的であり、社会的圧力になっていると思います。まるで、成功しなければ生きていけない、生きていてはいけないかのような風潮です。「いい大学に入らなくては」、「いい会社に入らなくては」、という強迫観念も同じだと思います。
人は何かをなす為に生まれてきた訳ではない。
何かを為したからあなたが認められる訳ではない。
私は人生の紆余曲折の中で、こんな信念を持つようになりました。
もちろん、何かを為すことも素晴らしいし、何者かになることも素晴らしい。でも、そうでなくてはならないなんてことはなく、「人は何かを為さなくてもいい」。そういう「許し」を自分にも他人にも与える。少なくともそういうスタンスで「生きる」ことを捉え直してみる。すると見えてきたんです。この世ですべきことは、自分の持てる愛を伝えることだけなんだな、ということが。
この世ですべきことは、自分の持てる愛を伝えることだけ。
こう理解した時、愛と仕事がつながりました。自分の愛を人に伝える為の手段として、自分には好きなことがあり、得意なことがあり、楽しいと思えることがあり、そして、それが仕事になる。そう、仕事とは、「自分の愛を最も効果的に人に伝えられる手段」なんだと。そして、自分はそういう選択をしたんだと。だから、自分の愛を伝えることを仕事にしようと思った時、会社に所属するという選択肢はもう取れなかったんだ。だから独立する道を選んだんだ。と腹落ちしたんです。
仕事とは、愛を伝える手段。
あなたは、どう思いますか?
もし、そう思えた時、あなたはどんな仕事をしたいですか?
では、また。
ライフ・ブレークスルー・ジャパン株式会社
代表取締役 ローレンス佐藤
レゴ®シリアスプレイ®メソッドとは②
今回は、レゴ®シリアスプレイ®メソッドについて、その起源をお話し致します。
内容は、日本にこのメソッドを伝え、ファシリテータートレーニングを開催しているLSPの日本の総本山、株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツのホームページから転載しております。
ーーー
〈レゴ®シリアスプレイ®誕生のきっかけ〉
1996 年、レゴ社の創業者三代目のK.K クリスチャンセン氏は、これまでの企業経営や戦略創りは、机上の理論に終始し、また、中心となる「人」の貢献を軽視した傾向があるとの不満を持っていました。そこで、レゴ®ブロックを活用し、創造的で革新的、かつリアルタイム、つまり環境変化の中で即時性のある方法で創ることができないかと考えました。スイスのIMEDE(現在のIMD)の教授の知恵を借り、社内にもプロジェクトチームを発足させ、新たなプログラム創りに取りかかったのです。多くの試行錯誤を重ねましたが、当初は、クリスチャンセン氏を納得させるモノができませんでした。2000年代の初め、当時のレゴ社教育部門で研究開発統括をしていたロバート・ラスムセン氏が参画。MITメディアラボのシーモア・パパート教授が提唱する、教育理論「コンストラクショニズム」を基に、2001年 LEGO® SERIOUS PLAY®のプロトタイプを完成させたのが起源です。
*コンストラクショニズムとは、手と頭が連携を取りながら、新しい知識を構築、再構築していくという理論です。「何かをつくることで学ぶ」という考え方で世界中の学校教育や社会人教育に大きな影響を与えています。
ーーー
上記のような経緯で生み出されたのが、レゴ®シリアスプレイ®です。つまり、企業経営や戦略づくりの道具として開発されたものなのです。
現在、認定ファシリテータは全世界に約8,000人、日本国内には約400人存在しています。各ファシリテータは、レゴ®シリアスプレイ®メソッドを活用しながら、目的に応じて独自のワークショップを設計し、企業のみならず、教育分野、地域創生、SDGsなど、幅広い領域にて展開しています。
日本全国の認定ファシリテータのプロフィールはこちらでご覧頂けます。
http://www.seriousplay.jp/facilitator/
皆様の所在地や目的に合ったファシリテータを見つけてコンタクトしてみてください。
では、また。
※「レゴ®シリアスプレイ®メソッドとは」シリーズは、今後、他の記事と並行して飛び飛びにお届けしていきます。
■LEGO ® SERIOUS PLAY®メソッドと教材を活用したワークショップ■
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LEGO® SERIOUS PLAY®メソッド 紹介動画
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代表取締役 ローレンス佐藤
メソッドについて語る前に
今回から、レゴ®シリアスプレイ®メソッドについて詳しくお伝えする予定でしたが、その前に、私がなんでこの仕事をしてるのかについてお話しすることにしました。その方が大切だと思いますので、、、
すべての人が平等に発言の機会を持ち
すべての人の声が遮られることなく聞かれ
すべての人が共有できる未来を共に創り
すべての人が自信を持って前進できる指針を得る
そして、すべての人に居場所ができる
今、日本の企業組織に必要なことはこれだと私は思っています。
ビジネスであろうと家族であろうとプライベートであろうと、人が求めているものは、最終的には「居場所」だという考えが私の根底にあります。
居場所は所属とは違います。
居場所は、人と人の心が繋がって初めて感じられるものです。
どこどこの会社の、何々の部署に所属してる。それだけでは居場所にはなりません。学校で例えるなら、ただ何年何組の出席簿に名前があっても居場所にならないのと一緒です。それは物理的に向かう部屋が定められているだけであって、もしクラスメートから無視されていたとすれば、そこに居場所はありません。
日本の企業では往々にして同じようなことが起きているような気がします。パワハラやセクハラは極端な症状ですが、そこまでいかずとも、自分が所属している組織に居場所を感じられない、自分の存在している意味がそこにあると感じられない、故に思うことがあっても言えない、何か凄い結果を残さないと認めてもらえない、そんな強迫観念に縛られて、安心してそこにいることができない。そんな社員が非常に多くいるように思います。
これだけ創造性やイノベーションの必要性が叫ばれていながら、日本の企業、あるいは組織で一向に創造性が発揮されない原因はそこにあると私は思っています。
実は最近、ビジネスの定義について、非常に腹落ちするものに出会いました。それは、英文ビジネスEメールの書き方を指南する書籍だったのですが、著者の定森幸生氏による言葉です。
「ビジネスとは、人と人の心が新しい価値や富を紡ぐ創作活動」
私はこれに勝る定義はないと思っています。
つまり、人と人の心が繋がることが、ビジネスのそもそもの大前提ということです。それなくして創作活動はできないのです。そして、人は人の心と繋がってはじめて、自分の居場所がそこにあると感じられるのです。
すべての人が平等に発言の機会を持ち
すべての人の声が遮られることなく聞かれ
すべての人が共有できる未来を共に創り
すべての人が自信を持って前進できる指針を得る
そして、すべての人に居場所ができる
私は、これを見事に実現できる手法に出会いました。今から約9年前、初めてその手法に出会った時、感動しました。初対面の方たちとのワークショップであるにも関わらず、そこで私は、「ここに、私の居場所がある」と感じたんです。他にもいろいろなワークショップに参加したことがありますが、あそこまで自分を受け入れてもらえた実感を感じたワークショップは他にありません。
その感動。
それだけで、私はここまで来ました。
今、私はその手法を仕事にしています。
それが、レゴ®シリアスプレイ®メソッドという手法です。
今、増々スピード経営が求められる時代に企業が必要としている、「創造力」、「実行力」、そして「貢献意識」。それらを生み出す為には、組織のメンバー全員が、そこが自分の「居場所」だと安心できる、人との心の繋がりが不可欠です。
それを提供するのが私の使命だと思っています。
ーーー
次回からは、レゴ®シリアスプレイ®メソッドについて語りたいと思います。気が変わらなければ!笑
#レゴシリアスプレイ
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■LEGO ® SERIOUS PLAY®メソッドと教材を活用したワークショップ■
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